輝クロニクル展最終章にて 「木の会」紹介
2025年10月25日(土)~12月21日まで開きます、【輝クロニクル第3期 第三章 最終章 展】
病に倒れた後、不自由な体となり室内での制作が増えました。
そこで輝は、気の合う仲間と集い月2回裸婦画を制作する「木の会」を立ち上げました。
今回展示では、この「木の会」で仕上げた作品を多数展示しています。
4回シリーズで制作するプランで描き始めたが、体調により2回までしか描けなかった作品。
手が震え線が踊るデッサン。
これらは描きかけだからと展示をためらいましたが、生命のギリギリまで筆を持っていた証であることから、展示することにしました。
この展示に際し、「木の会」で当初から活動を共にしていた仲間の方から、会の成り立ち、制作時の輝の様子、そして木の会の展覧会「はだかのはだか展」について伺いました。
制作時、
「仕上げようと思ってはいけない。粘れ!」
と語り、
はだかのはだか展とネーミングしたのは、「恥ずかしいとか、うまく描けないとか思わずに、自分をさらけ出し、裸のまま描けばいい」
との輝の思いからだとも知りました。
絵に対する思いは、中学校で美術教師を務めていた時代も同様だったのでしょう。
その証拠に、今も多くの教え子の皆さんが訪れます。
「輝先生のことは忘れない」
「輝先生に言われたひと言が心に残っている」
と語ります。
それは絵の指導を通じて生徒達に伝えた、輝の生きる姿だったのだと思います。




