野田市で小中学生対象の学習塾を開き27年度目を迎えました。 一人の子に寄り添い、じっくり指導しています。 バネは先生が一人です。 一人でできることは限られていますので、学んでいる子ども達も少ないです。 出会いのご縁を大切に、永くおつきあいしましょう。
26年間野田の地に学習教室を開き、これまで多くのお子さんを指導してきました。この間教科書が幾度となく改訂され、ゆとり教育が行われ、週休二日制になり、ゆとり教育が廃止となり、そして今本格的に小学校での英語教育がスタートしています。更には、教育にAIやリモート学習が活用されています。子どもの教育環境はこのようにめまぐるしく変遷しております。わたしは時にはそれに合わせ、時には傍観してきました。特に2020年度からオンライン授業を導入し学習スタイルが多面的に広がりました。このように時代に乗りながらバネで指導を続けた今、ある結論をつかんでいます。
それは「いつの時代も子どもは変わらない」ということです。
昨今の教育界はソフト、ハード面が先行発達し、便利な学習ツールが子ども達をとりまいています。インターネットや学習アプリ等の活用で学習の効率性が強調され、まるで学習の近道が用意されているかのようです。しかしながれそれらを活用する肝心の人(子ども)はどうでしょうか。ツールの発達に比例して能力が進化したわけではなく、習得にはある一定の時間をかけた学習基盤の確立が必要なのです。いつの時代も「学問に王道なし」です。私たち大人が通ってきた道を、今の子ども達も同じように通る必要があるのです。にもかかわらず、進化したツールに振り回され順応を余儀なくされる子ども達は、五感を駆使して繰り返す経験の場が失われることで、ツールの変化に反比例して学習能力が「退化」しているように見受けられます。声に出して読み、ノートに筆記用具で書く。紙ベースのテキストやノートを使い、問題を解く。その結果を整理し見直す。こんな当たり前の学習風景を今の子ども達に指導していくことが、バネの仕事と考えます。
もう1点大切なことがあります。それは日本語力の養成です。人は言葉を通じて思考を練り上げます。思考を司るのは母国語です。英語を初めとする外国語はあくまでもコミュニケーションのツールであり、思考を担うのは日本人なら日本語です。ですから日本語の語彙力、表現力を養うことは翻って思考力の養成につながります。バネは以前小学生対象の作文教室「パンセ」を開いていました。そのクラスで小説を書き公募展で日本一を受賞した小学生がいました。その後バネは補習指導や受験指導に重点を置き、作文授業が手薄になっていました。
2023年度から小学生対象の作文教室「パンセ」を本格的に復活します。この指導こそが、野田の地で四半世紀にわたり子ども達の学習指導に携わった者のの最終的にやるべきことと実感し、新たな決意と共に作文教室を再開します。文章を読み、味わい、書く作業を通して子ども達の心の醸成を図ります。
27年度目を迎えるバネは、これまでの経験とノウハウを活用し、便利な学習ツールを取り入れながら、こども達の学習基盤の確立に更に尽力していきたいと願います。
授業スタイルは成長・発達段階に合わせ集団学習と個別学習、対面授業とオンライン授業を併用します。個別学習が向く子、集団学習で成長する子等、それぞれの段階や個性で学習取り組み方に違いがあるので、適宜ふさわしい方法をとります。バネは先生が一人です。一人だから大勢のお子さんをお預かりすることはできません。バネに通う限られた生徒さんとはこの出会いの縁を大切にし、人対人のお付き合いをさせていただきます。勉強が嫌い、勉強の仕方がわからない、というお子さんほどバネに来て下さい。あの手この手を用意してお待ちしております。